2012年11月20日火曜日

いのちより大切なもの

とても美しく、やさしい展示会でした・・・

お茶の水で開かれている星野富弘さんの「花の詩画展」にいってきました。
雰囲気のある文字、繊細でかつ力強い色彩、やわらかな空気感...。
実はこの字も、花の絵も、筆を口にくわえて描かれたものなのです。
(写真は、会場で頂いたパンフレットより)
星野さんは1970年24歳のとき、新任教師として中学校のクラブ活動を指導中に、
頸椎を損傷する事故に遭い、首から下の自由を奪われてしまいました。
そして、自分を励ましてくれる友人や生徒に返事を書きたいと、
筆を口にくわえて時を書き始め、やがて詩を書き、絵を描くようになったのだそうです。

まるでツグミたちが枝でさえずるような文字、
そして生命力が溢れる、素朴でいて力強い野の花や鮮やかな花たち。

一つ一つの作品に、だんだんと惹きこまれていきます。

それは誰もがもっている幼い頃の記憶や
何気ない日常の、何でもないけれど愛おしい瞬間。
こころの深いところにしまっておいた感情が揺さぶられるようです。

生きること、いのちあることへの感謝、
また強さと弱さ、苦しみと喜び、一輪の花の中の大自然...。
何気なく目にするすべてのものや、日常の出来事に、
どれだけ多くの意味がこめられていることか。

忙しい日常の中で忘れかけていた大切なことが浮かび上がってきます。

1979年に初めて小さな展覧会が開かれ、
そして一つ一つの作品に宿る不思議な力が、見る人のこころに響いて、
その感動はさざ波のように広がり、「星野富弘 花の詩画展」は日本全国、
および海外各地で開かれています。
群馬県みどり市の「富弘美術館」も、また素晴らしいと聞きました。


お茶の水OCCビルで開かれている「花の詩画展」前期は12月30日(日)まで。
一部作品を入れ替えて後期は2013年1月4日〜3月2日まで開かれています。
割引券を少しだけ頂いてきました。
チラシと一緒にエコフィン・ラボにありますので、よろしければお持ち下さい。

何よりも大切なもの、みつけませんか。

星野富弘「花の詩画展 in お茶の水」
2012年11月2日(金)〜12月30日(日)
(後期:2013年1月4日(金)〜3月2日(土))
会場:OCCビル5F(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
入場料:一般・学生500円







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