2013年4月25日木曜日

ドラマティックな旅立ち衣装 布が織りなすエコフィン・iS(イズ)カバー ♯2


今回は、エコフィン・iS(イズ)のカバーについて、ご紹介します。
 
 
エコフィン・iS(イズ)のカバーをつくる材料として登場したのが、この袴です。
 
着物は何度か解いた経験があったのですが、
袴を解くのは初体験でした。
どんな風に仕上がるのか、ワクワクします。
 
袴を解くと・・・
タイムカプセルのように、昭和初期の新聞が出てきました。

これは、時代ものだとは思っていましたが・・・
内容を詳しく見ると、「坪内先生逝く」とあります・・・

新聞の紙面もたくさんあったろうに、棺カバーにしようと考えた袴の中から
何故かこのような記事にお目にかかるとは、これはご縁としか言いようありません。
袴は解くと着物地以上にとても広がります。
またぴしっとアイロンをかけて広げると、相当なものができます。

そして、同系色の柄着物、帯をアクセントに、こんな渋いエコフィン・iS(イズ)のカバーが出来上がりました。前回のフェミニンタイプとは、全く違った印象です。

「最期の旅立ちを自分らしくしたい」と希望される方、
一緒にエコフィン・iS(イズ)のカバーを作りませんか?


葬送を考える市民の会
 
 
◆関連ブログ
札幌の「葬送を考える市民の会」のイベントは熱かった!
 

2013年4月22日月曜日

ドラマティックな旅立ち衣装 布が織りなすエコフィン・iS(イズ)カバー ♯1

4月20、21日、
とても冷え込む週末のお天気となった東京。

まだ雪のちらつく札幌から、
「葬送を考える市民の会」 副代表理事の齊藤さんをお迎えし
エコフィン・ラボにて、講習会を行いました。

「葬送を考える市民の会」は、事務局はすべて女性、

・納得のいく最期のお別れがしたい
・心のこもった送り方・送られ方を考えたい
・最期の旅立ちを自分らしくしたい

そういう思いから、女性ならではの「生活のリアリティ」を大切に
常識や慣習にとらわれず、それぞれが納得のいく葬送の在り方の実現をめざして活動されている市民団体です。


と、挨拶も早々に、旅立ち衣装の試着会が始まります。
箱のなかから、あれよあれよと、
デザインの異なる旅立ち衣装の数々、試着会が賑やかに続きました。
齊藤さんが頭部覆いのヴェールをみせてくださいました。
 
「この色と素材が、美しくみせてくれるのよ!」というお話に
参加者全員、納得!でした。
 
青みよりのピンクのヴェールは、黄みよりのピンクより
肌を美しくみせてくれるという違いがよくわかりました。
 
あんまりお顔は直接見せたくないのよね、
という声から試行錯誤でこのヴェールが出来上がったそうです。
創意工夫が施されていて、本当に圧倒されます。

エコフィン[i*S(イズ)]の棺カバー
大判のろうけつ染めスカーフでアレンジ

フェミニンな優しさと温かさを感じるアレンジ
 
講習会の内容
1日目 旅立ち衣装の試着会 エコフィン・イズの入棺体験
2日目 着物から旅立ち衣装 袴と羽織から棺カバー製作
 

なんと、袴を解くと中から、昭和初期の新聞が見つかりました!

普段は目にしたことのない旅立ち衣装、
色々なアレンジを見せていただいたエコフィン・iS(イズ)棺カバー。

着物からのリメイクにも、驚きの技が随所にありとても驚きます。
「私らしい」棺と、「私らしい」棺カバー、「私らしい」旅立ち衣装、揃えたら、
最期を迎えるそのとき、どんなふうになるのだろうと想像してしまいます。


充実した2日間の講習会の内容を数回にわけてご紹介していきます。

◆葬送を考える市民の会

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札幌の「葬送を考える市民の会」のイベントは熱かった!

2013年4月16日火曜日

生き残りのしくみ、植物ってすごい


植物はすごい!と日々思っているのですが、先日「ビックイシュー日本版」に掲載されていた記事に『植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫』著者の田中修先生のお話が、特集されていました。
とても素敵な内容に触発され、ご紹介させていただこうと思います。


“タデ食う虫も好き好き”

聞いたことのあることわざの一つではないかと思いますが、苦いタデでも好んで食べる虫がいることから、人の好みはそれぞれで、ずいぶんと違いがあるということのたとえとして用いられます。


「植物でも動物でも棲み分けして、好みを分散すれば生きていける。競争したら、どちらかが滅んでしまう。生物はちょっとだけでも嗜好がちがうと、どこかで生きていけるんですよ。」(一部引用)

 ちょっと、植物の話に限らず、経営の話にも繋がりそうな深―いお話になりそうな予感がしてきます。
 
ところで、植物の種類はどれぐらいかご存じですか?
(と、私も知らなかったのですが・・・)

なんと、知られているだけで、約27万種類、実際はその10倍以上あるともいわれているそうです。そして、植物たちは同じ場所にいて一歩も動けないので、食べつくされないように自己防衛をして、生き残ってきています。

例えば、葉や茎を刈られても葉がすぐに茂り、枝や幹を切られても芽がすぐに伸び出してくるようなこともそうですが、「カキ」は実の中のタネができあがるまで、虫や鳥に食べられないように「渋み」という成分のタンニンをつくり、タンニンは水に溶けるのでそれを果肉に溶かし、タネができるまで実を守るそうです。タネができると、アセトアルデヒドという物質を出してタンニンを不溶性にして、それでカキが甘くなるというしくみになっている、と、本当によくできた自己防衛になっています。
 
渋みだけではなく「辛み」「苦み」「えぐみ」「酸み」など、それぞれ独自の工夫でつくり出し身を守り、簡単に食べられないような成分をつくりだすあたり、一歩も動けなくても自分で出来てしまえるあたりに、植物のすごさをあらためて感じます。
 
最近、「辛み」「苦み」「えぐみ」「酸み」「渋み」などの味の違いは、わからない人もいるかも知れませんね。
ぜひ、高度な植物の進化を、味わってみてはいかがでしょうか?
 
 
次は「多様な子孫を残すこと」について、ご紹介をさせていただきます。
 

2013年4月11日木曜日

エコフィン・ラボのお客さま

エコフィン・ラボでは、色々な集まりを開催しています。

今月のイベント

4月3日(水) 季節を楽しむ花サロン
4月4日(木) そうそうCafe
4月5日(金) エンディングノート
4月17日(水) アロマテラピー
4月19日(金) メモリアル・ダイヤモンド

不定期に、入棺体験会も行っています。
こちらも、実は人気のある隠れ講座です。

普段の生活では、お棺をご覧になったことがない方が、ほとんどだと思いますが、エコフィン・ラボのお客さまは、その脇をすっと通られて、色々なコメントをくださいます。

洋服でも、食べ物でも、家具などでも、
購入するときには、手にとって、物を見て買うことが普通ですよね。

でも、お棺は、見れるところが、たくさんはありません。

エコフィン・ラボのお客さまは、もれなくお棺がご覧いただけます。
そして、そういった場所でもあるエコフィン・ラボは、
なんと、日本でたったひとつの場所でもあります。

毎月、色々な講座を通じて、普段はあまり考えないようなことを
少し、立ち止まって考えたり、感じたりできる場所、
そんなエコフィン・ラボに、お気軽に遊びにきてください。





2013年4月5日金曜日

【宇宙菜の花成育日記 その5】菜の花満開!


昨年の秋からはじまった「宇宙菜の花プロジェクト」。
寒い冬を過ぎ、2月の大雪にも負けず、菜の花はすくすくと成長し、
そして今、全国で満開のときを迎えています。

エコフィン・ラボの小さかった苗も、こんなに立派に花を咲かせるまでに
なりました。ラボの玄関で春の風にそよそよと揺れ、皆さんをお迎えしています。

全国で育てて下さっている皆さんからも、続々と開花のお知らせが届いています。

「たくさんの菜の花で卒業生をおくりたい!」とビニールシートで苗を覆い、
大切に育てて下さっていた埼玉県草加市立青柳中学校CFCの皆さん。
今年の冬は本当に寒く、苗の成長が心配なところです。
しかも予想外の大雪にみまわれたり...
果たして3月に行われた卒業式に【宇宙菜の花】は間に合ったのでしょうか...?
もちろん、こんなに見事に咲きました!
CFC会長さまは、式典の中のご挨拶で「生徒たちに、少しでも宇宙を感じて
もらえたら」と【宇宙菜の花】のお話も組み入れて下ったそうです。
生徒さんに寄せる想いを、菜の花も感じて頑張りましたね。
卒業をむかえた生徒さんにとって、地域の皆さんが暖かく見守っていらっしゃる
ことは、何よりこれからの支えになることでしょう。
素晴らしいエピソード、本当にありがとうございました。

そして茨城県から届いたお便りです。
3歳の双子のお孫さんの家の前にある大きな池、近くには小学校があり、
「通学の生徒さんに菜の花の土手を見せたあげたい」と育ててくださっていました。
「来年はもっと種を増やして、土手いっぱいに菜の花を咲かせるのが夢です」と。



マンションのベランダのプランター栽培だって、こんなに大きく育ちました!
朝、ベランダのガラス戸を開けるたびに明るい気持ちになります。

実家の母は小さな植木鉢で、可愛く育ててくれました。

埼玉県秩父市の「株式会社むさしの」さんは、事務所の前で育ててくださいました。
ピンクの芝桜とのコラボレーションです。
ご覧になった方々が、季節を感じ心やすまるひと時を過ごされていらっしゃるのでは、と思っています。

昨年の秋に「宇宙菜の花」の2世種子を差し上げます、とお知らせしたところ、
全国の様々なところにお住まいの方からお声をかけて頂きました。
「美しく咲く菜の花を見せてあげたくて」と、誰かのために想いをこめて
育てていらした方が多かったのがとても印象的です。

その後、苗が成長する様子をメールでたくさん送って下さいました。
時折届くお写真が本当に嬉しく、ラボで苗を育てながら、皆さんと同じ思いで
成長を見守ってきました。
雪にも負けず気温の上昇とともにぐんぐんと成長する植物の生命力、
次の種が出来て生命が繋がっていく様子...。
種から育てる喜びとともに、皆さんと一緒に貴重な時間を過ごさせて頂きました。

季節を感じさせてくれる植物の大切さを感じると共に、
小さな種が結んでくれた、たくさんのご縁に感謝の思いでいっぱいです。


※「宇宙菜の花便り」のメール送り先
ecoffinlabo@willife.com

宇宙菜の花成育日記その3】今年2月のレポート

2013年4月4日木曜日

季節を楽しむ花サロン 4月


風と雨が吹き荒れ、傘が風でひっくり返るほどの強く吹くなか、
思わぬ春の悪天候となった4月3日の水曜日。
 
季節を楽しむ花サロンは、満員御礼にて
時間通りに、エコフィンラボで始まりました。
 
4月のテーマは「春のお花のアレンジメント」。

最近フラワーショップで良く見かける人気のフラワーボックスアレンジメントを楽しみました。
  
4月のお花材料
・ガーベラ
・バラ
・アイビー
・カーネーション
・デンファレ
 
アレンジのこつ
・上から眺めた時に、花が重ならないような凸凹ある高さ調整
 
 
花束をしばらく飾ったあと、長さを短くしてボックスにアレンジなど、1つで2度楽しむなどもおすすめです、というお話もありました。
いつも、本当に丁寧に教えてくださいます。
ボックスにオアシスを詰めて、高さを考えながら、さしていきます。

同じ材料を使っていても、同じアレンジはなくて、
飾る場所を考え、渡す人を考え、そんな、その人らしいフラワーボックスが完成しました。
 
アレンジの後は、お茶とお菓子をいただきながら、
日比谷花壇さんのお葬式についてご紹介をいただきました。
 
お花を通じての集まりですが、ご葬儀を経験された方もいらっしゃって、
色々なお話をうかがうことができました。
 
・最近の結婚式は仲人さんはいないし義理やお付き合いが減ったように思う
・だから家族葬(身内だけ)になってきたように
・教会のお別れは楽でしたよ
・自宅に一度も戻れないのはかわいそう
・年をとるとどうでもよくなってきてしまうから、必要なこと+αという仕組みがわかりやすい
 
ラボでは、こういった普段の感覚を大切にしながら、
いつか訪れる日のことを皆さんと一緒に考えていける場所でありたいと思います。
 
どんな時にも一輪あるだけで幸せな気持ちにしてくれる「花」。

季節の花を使った楽しみ方、贈り方マナー、カラーリングや花言葉などの豆知識を一緒に学び、花のあるステキ​Lifeをお届けします。

この花サロンは、花と緑のライフスタイルを提案する日比谷花壇さんのご協力のもと毎月一回開催しています。落ち込んだ気分の時にも、ふと一輪の花の存在に癒される、そんなチカラが「花」にはあります。アレンジメントレッスンを通して、「花」のもつチカラをお伝えし、花や緑のある生活をもっと楽しんで頂きたいと思っています。

次回の”季節を楽しむ花"サロンは、5月です。
 

 
 
 
 
詳細はウィルライフホームページFacebook等でもご案内します。
本当に、いつも楽しみにしてくださる方が多い人気講座となっておりますのでお申込みはお早めに!


日比谷花壇

 

 

2013年4月2日火曜日

「棺に入る」という体験

ライトアップされた桜の姿が美しい、3月の満月の夜、
エコフィン・ラボでは「満月入棺体験会」が催されました。

このイベントを企画された方は、2月の終活カウンセラー協会の勉強会にて
エコ棺に入る体験をされた参加者のお一人。その時にFACEBOOKに投稿した写真が
反響を呼び、多くの方からのリクエストに応えて企画されたものです。
冷たい雨の降る中、参加される皆さんが一人ずつエコフィン・ラボに集まっていらしゃいました。
まずは軽くドリンクを飲みながら、ラボのスタッフから「葬儀の現状」や、今回皆さんに体験して頂くトライウォール」製エコフィンがどのように地球環境に優しいかなどのお話をさせて頂きました。

「どうして今日の会に参加しようと思われたのか」などお聞きし、
ひとしきりお話が盛り上がったあと、いよいよ入棺体験です。

「ところで、今日入るその棺桶ってどこにあるの?」
「実は皆さんの後ろにあるオレンジ色の布がかかっているのがエコフィンです」
「え?!」
「気づかなかった!」
今回用意したのはエコフィン[i*S(イズ)]
棺には見えない色とデザインに、皆さんからは驚きの声が。

そして、一人づつ棺の中に入ります。
「へ〜、意外と窮屈なんだね〜」
携帯で写真を取り合ったり、そのあとは実際に蓋を閉じて約3分間の体験。
皆さん、棺に入る前は実はとても緊張されていたんだそうです。
棺を前にして、「正直、なんでこんなところに来てしまったんだろう」と
思われた方もいらしたそうで...。
「棺」というと「死」のイメージを連想させ、「恐怖感」を感じるのも
無理はありません。

ところが、ひととおり体験が終わった後は、皆さんの顔から緊張感は消え、
とてもリラックスしてお互いの体験を語り合っていらっしゃいました。

まるで昔から知り合いだったみたいに、和やかで。
同じ体験をした連帯感というか、同じ棺に入った仲とでも言いますか…。
入った方に感想をお聞きしてみますと、

「蓋を閉じると真っ暗で、でも真っ暗だからこその拡がりを感じ、
 あっという間の3分間でした」

「私の家族は死に関する話題はタブーだったけれど、今なら(葬儀にまつわる)

 本を読んでみればと言えそうな気がします。」

「良い機会を頂き、企画してくれた方に感謝の気持ちです」

このように語られた方もいらっしゃいました。
「木の棺は冷たそうだけど、丁寧につくられているエコフィンには
 暖かみを感じました。結構心地よいものですね」

棺というと小さな窓がついていて、ちょっと怖いイメージ。
でも、地球のことを次世代のことを徹底的に考え、環境に配慮してつくられた
エコフィンには「あたたかいイメージ」を感じて下さったようです。

日常において、なかなか「死」について考える機会はありませんが、今回の体験を通して、皆さんの中の深いところで、それぞれに何かを感じていらしゃるようでした。
そして「死」を考えることは怖いことではなく、むしろ今を、そしてこれからを
いかに生きるかに繋がっていると感じられた方も。

その後、参加された方々はFacebookやブログで、この日の体験のことを語って
下さいました。それぞれのお知り合いの方からたくさんのコメントが寄せられているのを見て、実は多くの方が前向きに「死」、そして「生きる」ということに関心を寄せていらしゃるのを感じます。

(参加された方がブログでとりあげてくださいました)
http://ameblo.jp/hayama373/entry-11499546970.html

今回企画をして下さった坂部さん、また雨の中ご参加下さった皆さん、今回のご縁に心から感謝申し上げます。私たちスタッフにとっても学びが多く、皆さんがお話下さった感想はとても印象的でした。
本当にありがとうございました。
ご好評につき、第二回目の計画もすすんでいるとか。
皆さんもご一緒にいかがですか?