2013年5月6日月曜日

ドラマティックな旅立ち衣装 布が織りなすエコフィン・iS(イズ)カバー ♯3

先日、エコフィン・ラボにて旅立ち衣装とエコフィン・iS(イズ)カバー の
講習会を行いました。
今回は、旅立ち衣装をご紹介します。


旅立ち衣装は、1着の着物から仕上げることができます。
着物は、表地と裏地(八掛)を利用します。

先ずは全てを解きアイロンをかけ広げます。

着物は直線縫いのパーツ出来ているので、解いて新たな仕立て直しが出来るなど
先人たちの長い歴史の知恵のなかで、本当によく考えてられています。
着物は解くと直線になり、洋服のそれとは全く発想が違います。

最近は立体的なデザインも多く、どこから手を入れ首をだすかによって
服の表情がかわるものも多くなりました。
それに比べて、長い歴史のなかで作り方が変化することがない着物は、
貴重な日本の伝統文化ですね。

最近では、洋服に比べて着る機会も少なくなった着物ですが、
次に着る人がいない場合、そのまま大量に廃棄されてしまったりしています。

そういう意味でも最期に着物にひと仕事してもらえる旅立ち衣装づくりは
意味のあるものではないでしょうか。

仕事を分担し、一人はミシン、一人はアイロン、そして一人はしつけと、
齊藤さんのご指示のもと、テキパキ作業を進めます。

始めは、どこがどうなるのか??という感じの旅立ち衣装でしたが、
形が見えてきました。

八掛の染グラデーションを、首回りのフリルに印象的に利用したり、
たもとを縦にして袖としたり、どんどん組立て(縫い上げ?)られていきます。

なんとなく、なんとなく、「あーそうなんだ」 ということがわかり、
全体像が見え始めてきました。
完成!旅立ち衣装です。
 
所用時間は約3時間という超スピードで、ここまで出来たのは感動です。
 
他にも、藍染や訪問着やガーゼ素材を使用したりと、
様々なデザインと素材の旅立ち衣装を拝見することができました。
 
自分や家族の大切な着物を利用して
最期まで「私らしく」美しく、旅立ち衣装を一緒に作りませんか?
 

葬送を考える市民の会
 
 
◆関連ブログ









2013年5月2日木曜日

日本の葬儀は謎だらけ!?

3月20日「春分の日」、札幌で行われた「葬送を考える市民の会」主催の葬送フェアにて、
取材でいらしていた小説家デビッド・ゾペティさんにお会いしました。
ゾペティさんの代表作「いちげんさん」は「第20回すばる文学賞」を受賞、
映画化もされましたので、ご存知の方は多いことと思います。
今回は終活を主題とする新作のために取材されていたそうです。

葬送を考える市民の会」の会報誌「ハッピーエンド」N0.75に、ゾペティさんが日本の葬儀について感じたことを率直に書かれた記事があり、内容は「うんうん」と納得させられることばかり...!
皆さんにもお読み頂きたいと思い、紹介させて頂くことにしました。


「不可思議な日本の葬儀」
小説家デビッド・ゾペティ

「日本の地を初めて踏んでから早いもので30年が経とうとしています。
その間、違和感を覚えたことは数えきれないほどあります。
その中で日本の葬儀はベストスリーに入っていると言っても過言ではありません。
葬送の専門家ではありませんし、例外はいくらでもありますが、私の印象をアトランダムに述べるなら....、
とにもかくにも慌ただしい!
心を鎮めて、納得いく形で故人を送ることのなんと難しそうなこと!
どういうわけか、女性がお手伝いでよく働かされている!
お坊さんが気難しい顔で誰も理解できないお経を延々とあげている!
エトセトラ、エトセトラ。

日本で人が旅立つ時、すべてを仕切るのは葬儀社のようです。
彼らは、疲れ果て悲しみのどん底に陥っている遺族に様々なプランを提示します。
まるで寿司の出前のメニューのようです。
問題は一般の人は葬儀社の”メニュー”に馴染みがありません!
豪華な祭壇、花、種々雑多な棺などを急に見せられても、どれを選べばいいか分かるわけがない。
そこで「他の方はどうされていますか、常識的に恥をかかないものが好ましいですが」と日本では他人の目を気にします。
結果、葬儀社誘導のベルトコンベヤーに乗ったような状況で物事が運ぶ葬儀になりがちです。

戒名という習慣も謎です。
私の理解では、戒名は故人が釈迦様の弟子になる、という意味を持つものです。
本来は生きている間にお坊さんがお寺との関わり(と日頃の行い?)に基づいて与えるもので、遺族はお布施という形で感謝の気持ちを現します。
しかし現状は、格を気にする人が多くて、少しでもランクの高い戒名を”買おう”と、多額の戒名料を支払うケースがほとんどです。
相場があるようで実は全くなく(!)、その値段はなんと何十万から何百万までと、葬儀の費用と合わせると、洒落たイタリア車が買えるくらいの出費になったりします。

私は少し心配です。
我が人生で予想外の大きな転換が訪れない限り、日本に骨を埋めることになるでしょう。
祖国スイスのような手作り的でアットホームな(そして安い)お葬式ができるように、準備を始めた方がいいかもしれません。
小説の取材で「葬送を考える市民の会」の皆さんとお話をして、日本でも自己流の葬儀を望んでいる人が増えていること、本当は無限の送り方と送られ方があることを初めて知り、いくらかホッとしました。いつかポキッと逝ってしまうか分からないのですから早めに、と頭では分かっていますが、やはり現実味が湧かず、まだ具体的な行動を起こすには至っていません。
あなたはどうですか.....。」
(NPO法人「葬送を考える市民の会」会報誌ハッピーエンドNo.75「葬送雑感」より転載。)


葬儀において大切なのは、規模や形式ではありません。
しっかりと感謝とお別れができる、私たちらしい葬送のカタチとは...?
「葬送を考える市民の会」をはじめ、今そう考える人達が今日本全国に大勢います。
ゾペティさんの祖国スイスの手づくり的でアットホームなお葬式、私たち日本でもきっと参考に出来るヒントがたくさんあることでしょう!
いつかエコフィン・ラボでお話をお聞かせ頂ける日がくることを楽しみに...。


【関連項目】
NPO「
葬送を考える市民の会
女たちのお葬式」(太田出版)
ウィルライフ株式会社 
エコフィン・ラボ








季節を楽しむ花サロン 5月

新緑が美しい季節となりました。

5月1日水曜日、季節を楽しむ花サロンが始まりました。
こんな素敵なアレンジを作ります。
エコフィン・ラボの近くにお住まいで、
犬の散歩の途中、「ここはどんなお店かしら?」と関心いただき
ラボの前に置いてある「季節を楽しむ花サロン」のチラシから
参加のお電話をいただいた方。

少し前に参加されたご近所の方に紹介され、
今回のご連絡をいただい方。

参加いただいた方から、口コミでご紹介いただいて
楽しみの輪が広がっています。

「季節を楽しむ花サロン」をはじめ、ラボの講座を通じ、
地域や人のご縁が少しずつ確実に広がってきていること、
毎回とても嬉しく感じています。

さて、今回の「季節を楽しむ花サロン」のテーマは「プリザーブドフラワー」です。

「プリザーブ」は英語で「保存する」という意で、美しい姿を長時間保存できるような加工がしてあります。
 
5月のお花材料
・バラ
・カーネーション
・アジサイ
など

アレンジのこつ
仮に挿してから、後で全体をみて調整し、最後に接着していく

同じ材料を使っていても
「私らしく、その人らしく」アレンジが出来上がるのを
見せていただくことも、楽しみのひとつです。
 
「季節を楽しむ花サロン」はさんのご協力にて、
和気あいあいとお話しながら、手軽で簡単なアレンジを楽しみ、
しかも、材料はプロの目で素敵なお花をセレクトいただける
とても人気講座です。



不器用なので、全くやったことがないので・・・と
よくご心配いただく声も聞かれるのですが
優しいお2人の先生が丁寧にみてくださっていて、いつも喜ばれます。
材料を揃えます。
少し難易度が高くなったリボン作り。
アレンジもわたし流。 花に触れる時間は心も癒されるというご感想をいただきました。
同じように見えても本当にそれぞれで、その人らしさを感じます。

最後にお茶とお菓子をいただきながら、
いつものようにお話が始まりました。

エコフィン・ラボにお集まりの皆さんは、
様々なところでご活躍をされていらっしゃって
そんな活動のお話もうかがいながら、歓談して終わりました。


季節の花を使った楽しみ方、贈り方マナー、カラーリングや花言葉などの豆知識を一緒に学び、花のあるステキLifeをお届けします。

このサロンは、花と緑のライフスタイルを提案する日比谷花壇さんのご協力のもと、毎月一回開催しています。落ち込んだ気分の時にも、ふと一輪の花の存在に癒される、そんなチカラが「花」にはあります。アレンジメントレッスンを通じて、「花」のもつチカラをお伝えし、花や緑のあるせいかうtをもっと楽しんで頂きたいと思っています。


次回の「季節を楽しむ花サロン」は6月です。

詳細はウィルライフホームページFacebook等でもご案内します。

本当に、いつも楽しみにしてくださる方が多い人気講座となっております。

お申込みはお早めに!

日比谷花壇