2012年12月9日日曜日

神戸にて市民が中心となった「エコ葬展」が開かれました。

 12月2日(日)兵庫県立神戸生活創造センターにて、
人と地球にやさしい「エコ葬展」が開催されました。

 今回の「エコ葬展」の特徴は、市民団体が中心となって
企画、開催されたイベントだということです。
日常生活の中において環境に負荷をかけない選択をし、着物をリサイクルした
ものづくりの啓蒙や、地域とのコミュニティづくりを大切にしている方々が、
「お葬式」においても自分たちらしく、次世代のことを考えた選択をしたいとの
想いから、今回の「エコ葬展」が実現しました。
ウィルライフ代表が「葬儀と環境の繋がり」についてお話致しました。
 午前中は、二つのセミナー
◎「人と地球にやさしいお葬式」
  (講師:ウィルライフ代表 増田進弘)、
◎「自分でつくるお別れのかたち」
  (講師:エンディング・プロデュ−ス代表 天宅紘美氏)
が行われ、時折笑い声があがる和やかな雰囲気の中、
メモを取り真剣に話を聞く参加者の姿が見られました。
風が強く寒い日でしたが、多くの関心の高い人々が集まりました。
中にはご夫婦で参加している方々も。

セミナー講師をつとめた、エンディング・プロデュース代表 天宅紘美さん
 午後は展示物を囲んでの交流・座談会。
午前中のセミナーで「お葬式も環境に負荷をかけていることを初めて知った」という
方々は、直接もって重さを確かめてみるなど環境配慮型のエコフィンに興味津々。
「へ〜、これがエコフィン。丈夫なのね!」
 また、今回発表した個人の感性を表現する棺エコフィン[is]について、
どのような活用ができるか、活発な意見が交わされました。
エコフィン[is(イズ)] 心をこめて自分らしく演出できる「表現する棺」
周りにあつまった皆さんから、様々なアイデアが飛び出しました。
着物地を使ったエコ骨壺袋の展示。
「私の骨壺袋」と題して、作品によせる想いもしたためられています。 
内側も、細かなところまで丁寧に心がこもっているのを感じます。
大小二つ、お揃いで。
こちらはカーテンの生地を活用したそうです。
会場内実演コーナーでは、着物の切れ端をつかって「ふくろう(不苦労)」づくり。
みんなで「あんなこと、こんなこと」おしゃべりしながらチクチクする楽しいひと時。
東京から持っていった着物。先生自前の鋏がサササっと動き、
解体のコツを教えて頂きました。この着物はいつか新しい作品に..,
使わなくなった着物が、こんなにすてきなジャケットやブラウスに。
その場ですぐに試着して撮影会が始まりました。

先生の作品は抜群のセンス!
着てみた皆さんもとっても素敵な笑顔に。

左側の天宅さんが来ているチュニックは夏物の着物帯をリメイク。
大好評でした!
  今回の「エコ葬」展に参加された方からは、
「環境にやさしい葬儀の必要性がよくわかりました。」
「お葬式もこんなにいろいろなものを消費し、環境破壊しているとは思わなかった。
 今後のことを考えると良い機会になりました。」
「具体的な話で大変役立ちました。」
「自分の将来のことを考えた時、良い参考になった。」
そして、
「普段からモノを大切にし、想いのこもったものを繫いで活かすことを大切に
 しているわたし達だから、当然「心をこめて自分らしくおくるお葬式」には
 みんな共感するわ!」と・・・。

 神戸は特に「環境に関心が高い人が多い」とも聞きますが、全国には同じ考えを
もつ方々が大勢いらっしゃるはずです。
そのような方々は自分だけのことではなく、広い視野で次世代のこと、未来の地球に
ついて考え、エコフィンに深く賛同し大きな期待を寄せて下さっています。
点と点を結び、新しいコミュニティが生まれることで「人と地球にやさしいお葬式」は加速度をまし、「自分らしい葬送」の実現に繋がるのではないでしょうか?

 今回、市民が中心となって実現した「エコ葬展」に参加する機会を頂いたこと
また沢山の想いを同じくする方々との出会いに心から感謝をし、
これからもウィルライフは、皆さんの想いを実現するお手伝いをすすめて参ります。

「もっと木を」more treesが5周年記念イベント


「もっと木を」というコンセプトのもと、
世界的音楽家 坂本龍一氏の呼びかけによって、2007年から活動をスタートした森林
保全団体more trees(モア トゥリーズ)。先日、設立5周年を記念するパーティーが
開かれ、私たちウィルライフお招き頂きました。
樽酒の鏡割り、坂本代表の発声で升酒の乾杯からパーティーはスタート。
岐阜県産ヒノキの升のよい香りが同じ岐阜県産の日本酒によくあいました。
白金台の美しいイチョウ並木を通り、会場へ。
会場はmore treesの活動に賛同しサポートを続ける「アダム エ ロペ ビオトープ irving place

坂本代表と、水谷事務局長の挨拶の後、5年間の活動報告がお二人のトーク形式で
行われました。
more treesが地元の自治体と連携して、間伐を中心とした森林保全活動をすすめる
more treesの森」は北海道から九州まで11ヶ所、植林をすすめるフィリピン 
キリノ州を含めると5年間でなんと12カ所にまで拡大!
地域住民の生活向上とともに、持続的な森林保全がすすめられています。

2008年からはmore trees オリジナルプロダクトが始動。
従来は市場価値がないとされていたスギやヒノキなどの間伐材は、
デザイナーにより新しく生命を吹き込まれ、都市部に住む私たちへ森の恵みを伝える、重要な役割を担います。そして、そのプロダクトを購入することで、その収益は再び森林保全に役立てられるのです。

活動報告の中で、坂本代表は数年前にエコフィン[ウィル]でお母様をおくられた時の
ことにふれ、「よいカタチでおくることができて、良かったと思っています」と
お話されていました。
高知県中土佐町のヒノキの間伐材をふんだんに使った
エコフィン[ウィル]についてもご紹介くださいました。
5年間の活動をまとめた冊子が来場者に配られました。
オリジナル プロダクツのページには、NTTドコモTOUCH WOOD
被災地に贈られたテーブル等とならんでエコフィン[ウィル]の紹介も。

2010年、六本木アクシスで開催された「more trees展」の様子。
レセプションには400名以上の人が訪れ、注目度の高さが伺えます。

「more treesの森」があり、高知県中土佐町の美しい風景。
この町で間伐されたヒノキがエコフィン[ウィル]に使われています。
今回のパーティーには、発起人、賛同人をはじめ、賛同企業やサポーターなど、
本当に多くの方々が集まっていました。
水谷事務局長は「5年は森林の時間で考えると一瞬のことです。しかしこの一瞬一瞬こそが、未来へつながるステップであり、大事にすべきとことであると考え活動を続けています」と語っています。

私たちもお客様や関係頂いています皆様とともに「森と人をつなぐ」壮大な
プロジェクトに 関わっていることを深く感じ、その想いを一人でも多くの人に伝え、共有していきたいと思います。

最後に、坂本龍一代表からのメッセージを一部ご紹介させて頂きます。
 
「 5年の間に時代は大きく変わりましたが、森は悠久の時間の中に生きています。
  我々の生活よりはるかに長い期間、我々の文化の歩みを見守ってきた森に、
  新しい未来の素地を見いだすことも可能でしょう。
  私たちの活動に終わりはありません。
  常に新たな森の可能性を開いていく所存です。
  これからも国内外の森を元気にするために、引き続きお力をお借りできればと
  思っています。
 
  more trees! 」