2014年1月30日木曜日

ホリスティックの視点で葬送を考える

システマタイズされた世の中では、全てが効率良く、
ものすごいスピードで過ぎさっていきます。
出来上がったものが目の前に出てくることが当たり前。
私達はあまりにも考えることなく、
与えられることを当然に過ごしてはいないでしょうか?

昨日、エコフィン・ラボで社内学習会を行いました。
テーマは「ホリスティック」

「ホリスティック」は、「全体的」「全的」とも訳されますが、
日本語ではぴったりと当てはまるものがなく、なかなか理解しにくいのも事実。
ことばの語源はギリシャ語のHolosであり、これは「全体」を意味する言葉ですが、
その意味は物質的な「全部」を意味するのではありません。
同じ語源から生まれたことばには
Whole(全体)、Heal(癒す)、Holly(聖なる)、Health(健康)など。
普段なじみの深い言葉も含まれていることに驚きます。
「ホリスティック」はこういったすべてを含めて「全体」という意味なのですね。

「環境」にフォーカスしたエコフィンを中心とする事業は7年を経て、
新たな拡がりをみせています。
葬送における私らしさ(i-Style)の追求。
「生き方」と「逝き方」を学ぶ「これから楽交
活動が多様化する中、関わり合う全ての人や出来事を深く理解する上で、
「ホリスティック」という考え方を、いま学ぶ意義は大きいものと感じます。

講師を務めてくださったのは、
「ホリスティックなアロマテラピー」に取り組む久保田泉さん。
もともと薬剤師として西洋医学の中にいた経歴をお持ちで、
その後代替療法であるアロマテラピーの魅力に開眼。
これから楽交」でもアロマテラピーを通して、より私らしい「生き方」をみつめる
講座を毎月開いてくださり、いつしか欠かすことの出来ない講座となりました。
なぜ久保田さんがエコフィンに、そして「これから楽交」に響き合ったのか、
そしてその出会いが与えた影響についても、ご自身の体験を通して
聞かせてくださいました。
久保田さんの一言一言は時に強く、時に優しく、
それは花びらの吹雪の中にいるような時間・・・

そんなことにこだわるの?というようなこと。
でも一点にこだわるからこそ、見えてくるものがあります。
私たちがもともと持つチカラ。
目に見えるもの見えないもの、
たくさんの関わり合いの中で育まれたチカラ。

「ホリスティック」をベースとした取組みは、
医療・農業・教育・セラピーと社会で様々に拡がっています。
確かに手間もかかるし、時間もかかる。
でも、寄り添うことができます。
異質のものを排除するのではなく、受け入れ、包み込み、響き合うことができます。
そこに、物質がもつ限界はありません。
経済・効率再優先の社会が抱えるたくさんの問題を解決するカギが
「ホリスティック」という考え方から見つかりそうです。

私たちウィルライフ、そして「これから楽交」は何を目指し、すすもうとしているのか。
同じように「ホリスティック」という、今までとは全く違った視点で
葬送を見つめることで、深くしみこむ学びの時間となりました。
お話のキーの一つにあった
「全てのいとなみには時がある」
その言葉を、今噛み締めています。


講師をつとめて下さった久保田さん、本当にありがとうございました。
いつか皆様にもお話をお聞き頂ける機会をと思っています。
その時は、ぜひご一緒ください。

【関連キーワード】
これから楽交
エコフィン
エコフィンiS(FBページ)、エコフィンiS(web)
こころとからだにやさしいアロマテラピー講座


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