2012年3月1日木曜日

宇宙葬の取材が海洋自然葬を始めることに

1998年3月ロサンゼルスの北部のロンポックという町に3人で向っていた。
ロサンゼルス空港からロンポックまではレンタカー(記憶によればフォードのエクスプローラー)で移動。
宿泊は、エンバシースイートというホテル。中々おしゃれ。
ホテルに着くと、入り口に丁度着いたばかりの日本人男性2人組がいた。
すると一人がつかつかと同行の橘さん(この頃は私とは別会社だった)に近づいてきた。

「橘さんですね。北田です」

私は知らなかったが、事前に東京でコンタクトがあったよう。
ここから、「海洋自然葬 風」の北田さんとのお付き合いがはじまった。

私たちがここへ来た目的は、第2回目の宇宙葬の打上げの視察、北田さんたちは、ある出版社の依頼で宇宙葬を取材に。

その宇宙葬と言えば、現地の天候はすっきりせず、毎日明け方にバンデンバーグ空軍基地まで行き、寒さを堪えながらカウントダウンを待つ。
そして、明日に延期・・・う〜ん。
そんなことを何度か繰り返したので、みなイライラ。
そして、何日目だったかは忘れたが、雲がかかっていて、今朝も天候もイマイチ。
今日もないなと思っていたが、カウントダウンは続いた。
そして、・・・3、2、1、0
一瞬の光と轟音で打ち上がったのを確認。
ロケットは残念ながら雲で見えないが、雲の中を上昇し続ける光りが見える。

「あ〜、雲で見えない・・・おお〜!」一斉に歓声があがる。

雲からロケットが宇宙に向かって行く姿が突然現れた。
それは美しい光景だった。
間近で見るロケットの打上は、感動そのもの。
それまで、いつ打ち上がるか分からない宇宙葬に懐疑的だった私たちは一転「宇宙葬っていいね!」それくらいの感動があった。
この時の写真をお見せできなくて残念。

しばらく基地で待っていると、軌道に乗ったというアナウンス!
ビッグニュース!
このロケットには、東京のお客様のご遺骨が搭載されていたのだ。
早速、ホテルに戻りお客様に報告。

北田さんと数日間をこのロンポックで過ごす中、海が好きで奥さんと二人でヨットで太平洋を旅した話などをお聞きした。
ここへ来た目的も、世界の葬送事情ということで、葬送にも関心があったと思い、
「そんなに海が好きなら、散骨を仕事にしたら趣味と実益で・・・どう?」と軽く提案。

帰国後、すぐにスタートするのが北田さん。
元々デザイン会社だったから、パンフレットや証明書など素敵なのが揃う。
この後のお話は、北田さんご夫妻から・・・。

初めてお会いして14年目にして、北田さんから直接「海洋自然葬」についてお話をしていただくことになった。3月21日です。

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