2012年4月13日金曜日

女性は最期まで美しくありたい

女性は一生の間に三度白い衣装を見にまとうといいます。


一度目はこの世に生を受けたとき...産着
二度目は嫁ぐとき...白無垢。相手の色に染まるという意味。
三度目は、この世から旅立つ時...仏衣。まっさらな状態で旅立つ。


もともと日本において「白」は神事で用いられ、神聖な色とされてきました。
同時に昔は「喪」の色であるともされていたそうです。
かつて白装束は、一枚布を使い、裁断バサミを使わず、返し縫いをせず、
玉止めもせず、近親者の女性が故人を偲びながら
聞き手と逆の手で複数人で縫うというものだったそうです。


返し縫いには「魂が引き返して来ないように」という意味が、
玉留めと「魂留め」をかけて魂がそこにとどまらないように、という意味が
あるそうです。


聞き手と逆の縫いにくい手を使うのは、あえて時間をかけて縫うことで
故人を想い、忍び、縫っている間はしっかりと悲しんでいいんだよ、と
いう時間をつくるためだったのかもしれません。
そして深い悲しみの中にいる家族を一人にはせず、複数人で縫うことで
想いや時間を共有し、一人ではないんだよ、と周りの人々が
心を添わせていたのではないでしょうか。
大切な人が亡くなったという事実を、少しずつ受け止め、うけいれるまでの
必要な時間だったのかもしれません。


いつの時も美しくありたいという願いをかなえ、そしてこのグリーフワークとも
いえる風習を受け継いでいる旅立ちの衣装が「天使服」です。
職人さんの手で、一枚一枚大切にまるでドレスのように美しくし立てられています。
そして全てのドレスには最後の仕上げだけを、身内の方が縫って仕上げられる
「お縫い針セット」が選べるのだそうです。
『家族みんなで故人を想い、偲び、その想いを一針一針にこめて、
 あの世に生まれ変わる故人様を皆様の手で導いて下さることを
 心よりお祈り申し上げます。』(「天使服」ホームページより抜粋)
という制作者の想いが込められています。

来週4月18日(月)13:30〜エコフィン・ラボにて「天使服姉妹ソーイング
深田さんに「天使服」についてお話頂きます。
先人の知恵から学ぶ仏衣の役割について、ご一緒に考えてみませんか?

日時:4月18日(月) 13:30〜
テーマ:”私らしさ”葬送計画「女性は最期まで美しくありたい〜天使服〜」
会場:ウィルライフ エコフィン・ラボ
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.willife.com/?p=1285








0 件のコメント:

コメントを投稿