一度目はこの世に生を受けたとき...産着
二度目は嫁ぐとき...白無垢。相手の色に染まるという意味。
三度目は、この世から旅立つ時...仏衣。まっさらな状態で旅立つ。
もともと日本において「白」は神事で用いられ、神聖な色とされてきました。
同時に昔は「喪」の色であるともされていたそうです。
かつて白装束は、一枚布を使い、裁断バサミを使わず、返し縫いをせず、
玉止めもせず、近親者の女性が故人を偲びながら
聞き手と逆の手で複数人で縫うというものだったそうです。
返し縫いには「魂が引き返して来ないように」という意味が、
玉留めと「魂留め」をかけて魂がそこにとどまらないように、という意味が
あるそうです。
聞き手と逆の縫いにくい手を使うのは、あえて時間をかけて縫うことで
故人を想い、忍び、縫っている間はしっかりと悲しんでいいんだよ、と
いう時間をつくるためだったのかもしれません。
そして深い悲しみの中にいる家族を一人にはせず、複数人で縫うことで
想いや時間を共有し、一人ではないんだよ、と周りの人々が
心を添わせていたのではないでしょうか。
大切な人が亡くなったという事実を、少しずつ受け止め、うけいれるまでの
必要な時間だったのかもしれません。
いつの時も美しくありたいという願いをかなえ、そしてこのグリーフワークとも
いえる風習を受け継いでいる旅立ちの衣装が「天使服」です。
職人さんの手で、一枚一枚大切にまるでドレスのように美しくし立てられています。
そして全てのドレスには最後の仕上げだけを、身内の方が縫って仕上げられる
「お縫い針セット」が選べるのだそうです。
『家族みんなで故人を想い、偲び、その想いを一針一針にこめて、
あの世に生まれ変わる故人様を皆様の手で導いて下さることを
心よりお祈り申し上げます。』(「天使服」ホームページより抜粋)
という制作者の想いが込められています。
深田さんに「天使服」についてお話頂きます。
先人の知恵から学ぶ仏衣の役割について、ご一緒に考えてみませんか?
日時:4月18日(月) 13:30〜
テーマ:”私らしさ”葬送計画「女性は最期まで美しくありたい〜天使服〜」
会場:ウィルライフ エコフィン・ラボ
詳しくはこちらをご覧下さい。
↓
http://www.willife.com/?p=1285
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