講習会を行いました。
今回は、旅立ち衣装をご紹介します。
旅立ち衣装は、1着の着物から仕上げることができます。
着物は、表地と裏地(八掛)を利用します。
先ずは全てを解きアイロンをかけ広げます。
着物は直線縫いのパーツ出来ているので、解いて新たな仕立て直しが出来るなど
先人たちの長い歴史の知恵のなかで、本当によく考えてられています。
着物は解くと直線になり、洋服のそれとは全く発想が違います。
最近は立体的なデザインも多く、どこから手を入れ首をだすかによって
服の表情がかわるものも多くなりました。
それに比べて、長い歴史のなかで作り方が変化することがない着物は、
貴重な日本の伝統文化ですね。
最近では、洋服に比べて着る機会も少なくなった着物ですが、
次に着る人がいない場合、そのまま大量に廃棄されてしまったりしています。
そういう意味でも最期に着物にひと仕事してもらえる旅立ち衣装づくりは
意味のあるものではないでしょうか。
仕事を分担し、一人はミシン、一人はアイロン、そして一人はしつけと、
齊藤さんのご指示のもと、テキパキ作業を進めます。
始めは、どこがどうなるのか??という感じの旅立ち衣装でしたが、
形が見えてきました。
八掛の染グラデーションを、首回りのフリルに印象的に利用したり、
たもとを縦にして袖としたり、どんどん組立て(縫い上げ?)られていきます。
なんとなく、なんとなく、「あーそうなんだ」 ということがわかり、
全体像が見え始めてきました。
完成!旅立ち衣装です。
所用時間は約3時間という超スピードで、ここまで出来たのは感動です。
他にも、藍染や訪問着やガーゼ素材を使用したりと、
様々なデザインと素材の旅立ち衣装を拝見することができました。
自分や家族の大切な着物を利用して
最期まで「私らしく」美しく、旅立ち衣装を一緒に作りませんか?
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