2013年4月2日火曜日

「棺に入る」という体験

ライトアップされた桜の姿が美しい、3月の満月の夜、
エコフィン・ラボでは「満月入棺体験会」が催されました。

このイベントを企画された方は、2月の終活カウンセラー協会の勉強会にて
エコ棺に入る体験をされた参加者のお一人。その時にFACEBOOKに投稿した写真が
反響を呼び、多くの方からのリクエストに応えて企画されたものです。
冷たい雨の降る中、参加される皆さんが一人ずつエコフィン・ラボに集まっていらしゃいました。
まずは軽くドリンクを飲みながら、ラボのスタッフから「葬儀の現状」や、今回皆さんに体験して頂くトライウォール」製エコフィンがどのように地球環境に優しいかなどのお話をさせて頂きました。

「どうして今日の会に参加しようと思われたのか」などお聞きし、
ひとしきりお話が盛り上がったあと、いよいよ入棺体験です。

「ところで、今日入るその棺桶ってどこにあるの?」
「実は皆さんの後ろにあるオレンジ色の布がかかっているのがエコフィンです」
「え?!」
「気づかなかった!」
今回用意したのはエコフィン[i*S(イズ)]
棺には見えない色とデザインに、皆さんからは驚きの声が。

そして、一人づつ棺の中に入ります。
「へ〜、意外と窮屈なんだね〜」
携帯で写真を取り合ったり、そのあとは実際に蓋を閉じて約3分間の体験。
皆さん、棺に入る前は実はとても緊張されていたんだそうです。
棺を前にして、「正直、なんでこんなところに来てしまったんだろう」と
思われた方もいらしたそうで...。
「棺」というと「死」のイメージを連想させ、「恐怖感」を感じるのも
無理はありません。

ところが、ひととおり体験が終わった後は、皆さんの顔から緊張感は消え、
とてもリラックスしてお互いの体験を語り合っていらっしゃいました。

まるで昔から知り合いだったみたいに、和やかで。
同じ体験をした連帯感というか、同じ棺に入った仲とでも言いますか…。
入った方に感想をお聞きしてみますと、

「蓋を閉じると真っ暗で、でも真っ暗だからこその拡がりを感じ、
 あっという間の3分間でした」

「私の家族は死に関する話題はタブーだったけれど、今なら(葬儀にまつわる)

 本を読んでみればと言えそうな気がします。」

「良い機会を頂き、企画してくれた方に感謝の気持ちです」

このように語られた方もいらっしゃいました。
「木の棺は冷たそうだけど、丁寧につくられているエコフィンには
 暖かみを感じました。結構心地よいものですね」

棺というと小さな窓がついていて、ちょっと怖いイメージ。
でも、地球のことを次世代のことを徹底的に考え、環境に配慮してつくられた
エコフィンには「あたたかいイメージ」を感じて下さったようです。

日常において、なかなか「死」について考える機会はありませんが、今回の体験を通して、皆さんの中の深いところで、それぞれに何かを感じていらしゃるようでした。
そして「死」を考えることは怖いことではなく、むしろ今を、そしてこれからを
いかに生きるかに繋がっていると感じられた方も。

その後、参加された方々はFacebookやブログで、この日の体験のことを語って
下さいました。それぞれのお知り合いの方からたくさんのコメントが寄せられているのを見て、実は多くの方が前向きに「死」、そして「生きる」ということに関心を寄せていらしゃるのを感じます。

(参加された方がブログでとりあげてくださいました)
http://ameblo.jp/hayama373/entry-11499546970.html

今回企画をして下さった坂部さん、また雨の中ご参加下さった皆さん、今回のご縁に心から感謝申し上げます。私たちスタッフにとっても学びが多く、皆さんがお話下さった感想はとても印象的でした。
本当にありがとうございました。
ご好評につき、第二回目の計画もすすんでいるとか。
皆さんもご一緒にいかがですか?




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