2012年2月21日火曜日

植物は生きることを諦めない

今日は朝から日差しが暖か。
ようやく春の訪れを実感出来る日になりました。

昨日の夜の出来事です。
夜帰る頃になって足下を見ると、なんと大切に育てている
寄せ植えハーブのひとつが、くったりとしおれているではないですか!
そういえば、今日は午後バタバタとオフィスに戻ってしまい、
先週末からお水をあげていなかったことにちっとも気づきませんでした。
いまさら水をあげても、時すでに遅し。
木の鉢から垂れ下がるその姿はまるで「貝割れ大根のおひたし」のよう・・・。
ダメ元で水をたっぷりかけ、「ごめんね。ごめんね」と
声をかけ、泣く泣くその日は帰宅の途につきました。

朝「カラカラにひからびているのでは・・・」と
無惨な姿を想像しつつ、ラボの扉をあけると・・・

そこには、ぐんぐんと太陽に向かって顔をのばし、
あのおひたしから、完全復活している姿がありました!!
まさに植物が本来持つ、強靭な生命力を実感した瞬間でした!

三つ葉のクローバーに似たそのハーブの名前は
「オキザリス パープルリーフ」
本来ならハーブの中でも特に丈夫で、
植えっぱなしでもかまわない種類のようです。

ですが自然界と違いエアコンが効いて温度が高く乾燥する室内は、
植物にとっては、逆に過酷な環境なのかもしれません。
他にも、ラボにはシソ科のラベンダー「デンタータ」や
「パイナップルセージ」「ヘデラ」や「ユーカリ」なども。
毎日しゃがんで水をあげているうちに、水を好む種類と好まない種類があったり、
それぞれの特性に気づくようになってきました。
農家の方々は、そうやって作物の習性を知り尽くし、対話をしながら
それぞれの作物に接しているのでしょうね。

そうそう、農薬を使わない野菜の栽培に、
ハーブの特性が活かされているそうですよ。
その野菜の生育にあったハーブを一緒に植えることで、
病害虫がつきにくくなるのだとか。
本来の自然な状態の森や草原であれば、様々な動植物・微生物が混在し、
競争しながら、時には助け合いながら絶妙なバランスが保たれていますので、
農薬を使わなければならないような、病害虫の大量発生は起きないと言います。
野菜とハーブを植える農法は、本来自然が持つ摂理にのっとった農法なのですね。
人間はささいなことでくよくよしたり、悩んだり...。
まわりの全てと共存していることで、自らの生命も生かされていることを
ついつい忘れてしまいます。
こんなに小さなハーブの苗が、今日は私に生きるたくましさを教えてくれました。


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