昨日2月9日、フリーアナウンサー草野満代さんをはじめとした国際森林年国内委員がそろい、森を活用した復興支援について語り合うシンポジウム「国際森林年の復興の歩み」が港区エコプラザにて行われました。
会場内には津波で壊滅的な被害を受けた被災地の、その後の歩みがパネルで展示されています。
復興支援プロジェクト「LIFE311」の活動がmore trees事務局長の水谷さんから報告されました。
被災地周辺の材を使い、地元の工務店の人達とともにつくられた木造の仮設住宅。
このプロジェクトの主役は地元の人たちです。
冬の寒さ対策には、丸太を板にする時にでる木屑を固めたペレットを燃料とするペレットストーブが導入されました。
海外からの化石エネルギーを使うことなく、地域からエネルギーを供給出来ることでエネルギーの地産地消につながりますね。
ストーブはコンパクトなサイズながら、とっても暖かいと好評だそうです。
写真の笑顔に、私たちの方が励まされますね。
現在集まっている募金額は約一億円。
目標金額の約3分の一とのことです。
引き続き、支援をお願いします!
第二部は参加者によるディスカッション。
左からmore trees 事務局長の水谷伸吉さん、セイホク㈱ 相澤秀郎さん、フリーアナウンサー 草野満代さん、林野庁長官 皆川芳嗣さん。
都市部に住む私たちにとって、確かに森との距離は離れてしまいました。
各市町村でも推奨されているように、建築物やあらゆるところに木を使い、暮らしの中で、身近に自然とかかわっていくことで、木のあたたかみを知り、私たちが森の恩恵をうけて生活をしていること、そして森の大切さを想像できる力が育つのでしょう。
ディスカッションのなかで、震災後に人々の価値観が変わってきていることに話題が及びました。
アナウンサーの草野さんは「震災後、前よりふるさと、また自分が還る場所について考えるようになった」と語っていました。また「都市と地方の情報の差がなくなり、都市→地方の一方通行ではなくなってきたように感じます。
そうなったことで、自分はどうしたいのか、と考え生き方に差が出てくるのではないか」と。
震災後の今「ライフマネジメントをしっかり考える時代に」なったのではないでしょうか。
more treesの水谷さんが「都会にいても支援の手段はあります。
募金もあるけれど、日常の消費というのは投票ににています。ポリシーを持ってお金を使えば世の中がかわるのではないでしょうか。」というお話が強く印象に残っています。
被災地において雇用がないことも深刻です。
都市部で現地の材を使うことで、消費は循環します。
・被災地のものを買うこと。
・見えるところに募金(支援)をすること
・実際に行ってみること(何が必要かが見えてくる)
そして、私たちが気づき、考えたことを語り伝え続けることだと思っています。
都市に暮らす私たちにも、出来ることはある!
そう、強く感じることが出来ました。
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