2012年8月6日月曜日

タネが危ない!


私たちが毎日食べている野菜、
実はほとんどが子孫を残せない野菜だとしたら・・・。

今スーパーで出回る野菜は、ほとんどがF1種と呼ばれる
人工的に掛け合わせてつくられた交配種というのをご存知ですか?
このF1の特徴は、大量に同じ品質の作物が作れるという点。
同じ品質でカタチも揃った野菜が求められる現代において、
何とも都合の良い品種です。


ところが、もう一つ危険な特徴を持っています。
それは子孫が残しにくいということ。

F1種は現在、雄性不稔という花粉の出来ない突然変異の個体から
 つくられることが多くなっている。
 子孫を残せないミトコンドリア異常の植物だけが、
 たった一粒から一万、一億、一兆、一京と無限に殖されて、
 世界中の人々が食べていることを、どれだけの人が知っているだろう。
 子孫をつくれない植物ばかり食べ続けていて、
 動物に異常は現れないのだろうか。」
現代人が抱える問題の一つに、子どもが出来にくく、
不妊で悩む人の増加があげられます。
そのような野菜を、私たちが望む望まないに関わらず、
知らず知らず選択の余地なく食べさせられ続けている結果とは言えないでしょうか?

F1種がこれほどまでに普及した背景には、
F1種をつかう農家は毎年タネを購入しなければならず、
種子会社に大きな利益をもたらしているということがあります。
一時的な利益の追求の為に、種の多様性を無視したF1種や
遺伝子組み換え作物は今後さらに拡大していくでしょう。

少数ではありますが、自家採取を繰り返しその土地に適応するよう育てられた
固定種を用い、伝統野菜を守り育てている農家もあります。
また各国の研究機関のみならず、市民団体やNPOが様々な種を保護することに
乗り出しています。
生命存続の根源ともいえる「食」、それは持続可能な農法のもとに成り立ちます。
スーパーには、どんな季節でも同じ様な野菜が並んでいます。
便利な生活に慣れきってしまい、その生活がどのような背景のもとに
成り立っているのか、考えることもありません。


これは「食」だけの問題にはとどまりません。
私たちの身の回りのこと全てにおいてもいえると思います。
今一度、私たちの当たり前になってしまった生活について目を向け、
本当に大切なことを考える時がきているのではないでしょうか・・・。


持続可能な社会の実現に向け、エコフィン・ラボにおいても、
皆さんと一緒に考え、意見交換できる場をつくっていきたいと思います。

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